0-2 「Python Numpyによる画像表現(カラー画像)」
内容
PILで取得した画像データをNumpy配列へ代入した際、Numpy配列の内容がどのようになるのか調べました。
やり方
ペイントツールで作成した画像サイズ縦2ピクセル、横3ピクセルのビットマップカラー画像(input2x3.bmp)をPILを使用して読み込み、numpy配列化します。配列の中身を print文で表示し、ビットマップ画像データがどのようにnumpy配列に保存されているか確認していきます。
プログラム
#!/usr/bin/python # -*- coding: utf-8 -*- # Numpyによる画像表現 from PIL import Image import numpy as np from matplotlib import pylab as plt ## 画像の読み込み (カラー画像) im = np.array(Image.open('input2x3.bmp')) print(im.shape, im.dtype) # ((2L, 3L, 3L), dtype('uint8')) # 行、列、色数に続いて、続く文字列は要素のデータ型をあらわす。 # uint8 は、符号なし整数8ビットという意味。 # したがって、 2x3サイズ(縦x横)のカラー画像の意味 ## 配列の中身を確認 print(im) #[[[255 0 0] <- 赤色 (Red=255, Green=0, Blue=0) # [ 0 255 0] <- 緑色 (Red=0, Green=255, Blue=0) # [ 0 0 255]] <- 青色 (Red=0, Green=0, Blue=255) # # [[ 0 0 0] <- 黒色 (Red=0, Green=0, Blue=0) # [128 128 128] <- 灰色 (Red=128, Green=128, Blue=128) # [255 255 255]]] <- 白色 (Red=255, Green=255, Blue=255) ## 座標i,jの色チャンネルkの値は、 im = [i,j,k]で取得できる。 print(im[0,0]) # [255 0 0] print(im[0,0,0]) # R print(im[0,0,1]) # G print(im[0,0,2]) # B # 255 # 0 # 0 # 画像の表示 plt.imshow(im) plt.show() #保存 Image.fromarray(im).save('input2x3_save.bmp')
実行結果
プログラムの実行結果を確認していきます。
>im = np.array(Image.open('input2x3.bmp'))
>print(im.shape, im.dtype)
>(2L, 3L, 3L), dtype('uint8')
print文で表示された (2L, 3L, 3L), dtype('uint8') の意味は、読み込ませた画像ファイルが高さ2ピクセル、幅3ピクセルのカラーBMP形式ですので、(2L, 3L, 3L)のタプルは、順に、画像の高さ(行)、画像の幅(列)、色数を表していることがわかります。
また、続く文字列 uint8 (符号なし整数8ビット)は各要素のデータ型をあらわします。
次に実際にnumpy配列へ代入した画像データをprint(im) 文により確認してみます。
すると、以下の様な結果が得られました。
[[[255 0 0] <- ピクセル座標(0,0)の色情報
[ 0 255 0] <- ピクセル座標(0,1)の色情報
[ 0 0 255]] <- ピクセル座標(0,2)の色情報
[[ 0 0 0] <- ピクセル座標(1,1)の色情報
[128 128 128] <- ピクセル座標(1,1)の色情報
[255 255 255]]] <- ピクセル座標(1,1)の色情報
これらは、画像の各ピクセル座標に対する色情報が表示された結果です。例えば、 im[0,0] は、ピクセル座標 (0,0) の色情報を表し、R,G,Bの色情報は、[255 0 0] と取得でき、これは 赤:255, 緑:0, 青:0 の色であることを意味しています。
同様に im[0,1] は、ピクセル座標 (0,1)の色情報を示しており、 赤:0, 緑:255, 青:0 の色を持つことがわかります。
ピクセル座標と色の関係を改めて図示しておきます。
im[1,0] は黒色なので、RGBがすべて0となり、im[1,2]は、白色なのでRGBがすべて255となっています。
つまり、ピクセル座標 ( i, j )、色チャンネル k の値は、 im = [i, j, k]で取得できることがわかると思います。
補足
numpy配列を用いて画像を作成してみました。
補足プログラム
#!/usr/bin/python # -*- coding: utf-8 -*- # Numpyによる画像表現 from PIL import Image import numpy as np from matplotlib import pylab as plt # 2x3サイズのテスト画像作成 (カラー画像) im=np.zeros((2, 3, 3), np.uint8) im[0,0,0]=255 # R im[0,1,1]=255 # G im[0,2,2]=255 # B im[1,0,:]=0 # Black im[1,1,:]=128 # Glay im[1,2,:]=255 # white print(im.shape, im.dtype) # ((2L, 3L, 3L), dtype('uint8')) # 行、列、色数に続いて、続く文字列は要素のデータ型をあらわす。 # uint8 は、符号なし整数8ビットという意味。 # したがって、 2x3サイズ(縦x横)のカラー画像 ## 配列の中身を確認 print(im) #[[[255 0 0] <- 赤色 (Red=255, Green=0, Blue=0) # [ 0 255 0] <- 緑色 (Red=0, Green=255, Blue=0) # [ 0 0 255]] <- 青色 (Red=0, Green=0, Blue=255) # # [[ 0 0 0] <- 黒色 (Red=0, Green=0, Blue=0) # [128 128 128] <- 灰色 (Red=128, Green=128, Blue=128) # [255 255 255]]] <- 白色 (Red=255, Green=255, Blue=255) ## 座標i,jの色チャンネルkの値は、 im = [i,j,k]で取得できる。 print(im[0,0]) # [255 0 0] print(im[0,0,0]) # R print(im[0,0,1]) # G print(im[0,0,2]) # B # 255 # 0 # 0 # 画像の表示 plt.imshow(im) plt.show() #保存 Image.fromarray(im).save('output.bmp')